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鹿児島発の総合診療医・家庭医として、鹿児島の地域医療を担うリーダーになってほしい 。

澄みきったおいしい水のような専攻医を育てたい !!  

鹿児島県は、高度専門医療、救急医療、周産期医療などは比較的充実している鹿児島市と、医療過疎地域も多く含む周辺の市町村、そして南北600キロに連なる離島群で構成されています。医療過疎地域は、それぞれの地域のかかりつけ医の長年にわたる献身的な診療と、地域の中小病院による救急・入院診療によって、これまでは地域のニーズに応えてこられたと思うのですが、そんな偉大な先生方もいずれは引退し、次世代が地域医療を引き継ぐ準備をすべき時期に来ています。加えて、高齢者世帯が相対的に多い郊外では、超高齢化により新たに生じた医療・福祉の複雑な問題や終末期医療への対応も必須事項であり、老年医学・緩和ケアについても、これまで以上にかなりしっかりとした知識技能を習得する必要があります。以前なら臓器別の専門診療のかたわら、ついでに対応できていたプライマリケア領域が、これからはその領域を専門的に修めることなしには対応できない時代になってきたことを、私自身も日々の診療を通じて実感しています。
 地域の最前線で役立てる臨床医は、いわば「水」のような医師だと私は考えます。1領域に秀でて、たぐいまれな技能をもち、まるで檜の箱に収められた松茸のようなスーパードクターであるよりは、状況・環境の異なるどのような地域でも、うまく自身の形を変化させながらベストパフォーマンスを発揮でき、ありふれているが人間が生きるためには不可欠である「水」のように、普遍的で、身近で、そしてフレキシブルさのある医師であることが、特に地域医療では必要とされると思います。

このプログラムの長期的なミッションは、いわゆる「地産地消」です。つまり、将来鹿児島で活躍してくれる医師を、鹿児島で継続的に養成することを基本目標とします。県内のさまざまな地域での研修を通じ、鹿児島の地域医療の現状・課題を肌で感じ取ってもらいたいと思っています。そしてそこでの学びや経験を糧に、研修終了後もできれば鹿児島の地域医療の発展に学びを発揮してもらうことが、我々の一番の喜びです。

将来、地域医療現場での活躍を希望していて、そのために必要な実践的な知識技能を身につけたいと思っていて、やる気のある先生からのご連絡をお待ちしております。
 

日本プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医・指導医
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本老年医学会認定 老年病専門医
米国家庭医療専門医
米国老年医学専門医

慈愛会総合診療・家庭医療専門研修プログラム プログラム責任者

公益財団法人慈愛会 救急・総合内科部長   林 恒存 

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